【テーマ】小野路関屋砦の最古の鎌倉古道跡メンテナンス作業

【内容】

いよいよ最古級の鎌倉街道の姿が出現?!

――半日を約20名の参加者の皆さんや、小島資料館館長の小島先生も駆け付けて下さり、作業を通じながら、時代を超えた古道の姿に感動を共有出来た記念すべき日となりました。ちなみに小野路関屋では1987年の現地踏査で最古級段階(鎌倉時代~南北朝時代前期)とみられる道路遺構を確認。一帯は鎌倉街道を寸断して関柵が造られた跡として「小野路関屋城砦」と命名。

 

また鎌倉街道はおよそ4期に分類されるとの考察などを発表(「多摩のあゆみ55号1989、92号1998宮田)。尚、現地は個人所有地が入り組んだ深い山林で、安易な立ち入りや公表などは自粛してきたエリアでしたが、最近ではSNSの普及で情報が知り得ない発信元から出て独り歩きしていく時代になり我々では制御不能ともなっています。

 

この小野路関屋や野津田上ノ原一帯は、希少な最古級段階の中世の歴史的環境が奇跡的に眠っていること、府中市の分倍河原~多摩市関戸霞ノ関址~町田市の野津田上ノ原遺跡~七国山の鎌倉古道跡~本町田や原町田につながる一連の中世道路関連遺跡群であるとして、今後も保全の為に様々に取り組んでいきたいと思います。

 

【作業内容】

鎌倉古道上に生えた竹や雑木を伐採し、古道の大きさや幅を記録し易いように作業しました。男性・女性半々のご参加でしたが皆さん大変頑張りました。

 

またチェンソーで手早く小島さんが大きな竹を伐採して下さったことで、次回(秋に予定)への弾みにもなったと思います。