2019年度

活動計画



 

《活動の基本目標》


お陰様で、今年は発会から15年周年を迎えます。これまでの活動の成果として、「多摩丘陵を乗り越えた12本の古街道群」に焦点を当て、「古街道遺跡群と歴史環境」=特に多摩市・町田市を中心とする「多摩丘陵の古街道群」を「国や都レベルでの文化遺産」に登録する為に資する様々な活動をしていきます。

また、次第に定着してきた古街道団会員のガイドによるウォークや会員参加型イベントのさらなる充実を図っていきます。
また、永年の課題である、幅広い世代への働きかけを行ない、活動への参加を促進していくための方法を皆で考え、実践していきたいと思います。
さらに、改革中の新ホームページを活用して、古街道団の活動に関する情報の発信に努めると共に広報宣伝にも力を入れ、より多くの方に理解を得て、当団の活動にご参加頂けるように努めていきます。

 

★実質的な活動方針は以下の通りです。

 

《具体的な方法について》

 

■「多摩丘陵を乗り越えた古街道群」に関する知見を広める


古代東海道、奥州古街道(奥州廃道、奥州古道常盤道、奥州古道中尾道)、鎌倉古道(鎌倉古道上道、鎌倉古道山ノ道、鎌倉街道早ノ道)、「徳川家康の御尊櫃御成道」、縄文交流ロードなどを具体的な古街道として、会員及び一般の関心ある方々を対象に、次のように進めます。


1、これらの古街道を時代順に①勉強会・学習会 ②適切な行程を歩く ③体験に基づく学習会というサイクルで、「知る」「体験する・感じる」「振り返る」ということを通じて、「多摩丘陵を乗り越えた古街道群」に関する知見をさらに広める活動を行います。


2、また、自治体や関連団体・地域団体にも働きかけ、「多摩丘陵を乗り越えた古街道群」に関する情報の共有を図ります。

 

■「推定・徳川家康“日光への千人行列の道”」の古道遺構(多摩市一本杉公園内、御尊櫃御成道)の保全活動継続とPRの推進


2018年2月から正式に多摩市公園緑地課における「公園管理委託アダプト制度」にて、一本杉公園内の「徳川家康 御尊櫃御成道」遺構範囲(推定)で保全活動を開始して、1年強が経過しました。清掃、下草刈り、枝払い、雑木の伐採等、月2回程度(真夏期を除く)のアダプト活動を継続して実施します。また、この活動をホームページ等にてPRし、賛同者との交流を図っていきます。
本エリア内の道路遺構は「推定・徳川家康 御尊櫃御成道(日光への道)」に該当し、貴重な道路遺構を保全管理していくことで、関連する隣接地域との関係を明らかにしていきます。また、自治体の指導のもと、安全な管理活動を行うと共に、来訪者がいずれは本エリア内を歩き楽しめるように、「多摩よこやまの道」に関連付けるなど遊歩道に派生するコースとしても組み込んでいくように働きかけていきます。
一方、府中市においても、府中本町駅隣接地にこの街道に関わる「家康の御殿跡」が国指定史跡となり復元整備され、すでにオープンしています。今後は府中から多摩市一本杉公園へ、さらには道の痕跡を繋いで町田市小野路一里塚や同木曽一里塚へ歩いてたどれるよう、広域連携を視野に入れたビジョンも持って関係する自治体や地域団体に働きかけていきます。

 

■新ホームページの活用による当団の活動のPR強化


古街道団の活動に関する情報を頻度高く発信することに努めます。また、広報宣伝にも力を入れ、より多くの方に理解を得て、当団の活動にご参加頂けるように努めていきます。

 

■奥州古道をテーマに、東北地方と連携


多摩丘陵から、遠く仙台平野周辺である旧柴田郡域や、仙台平野の多賀城、奥州
平泉などへと続く古代~中世の奥州古街道を一連のものとしてとらえ、学習会や古道探索、また、広く沿線地方の方たちとの交流や旅を企画していきます。