ガイドウォーク:古代レイラインをこの目で見よう


 田端積石遺構を訪ね、「蛭ケ岳」に沈む夕日を実感


田端積石遺構を訪ね「蛭ヶ岳」に沈む夕日を実感しました
田端積石遺構を訪ね「蛭ヶ岳」に沈む夕日を実感しました

 

 

■日 時:12月21日(水)12:30~16:30

■集 合:JR横浜線「相原駅」改札口前 12:30 

■ガイド:岡田 渉(団員・事務局長)

■参加費:一般:1000円 団員:500円

■参加者:40名

 

【内容】

JR相原駅を午後スタートし、鎌倉街道山の道を東に歩き境川沿いの古寺、遺跡を訪ね、夕刻に古代祭祀跡・田端環状積石遺跡を訪ねます。

この積石遺構は、縄文時代の人たちが祭祀をつかさどったところとされています。古代の人々の祈りの場所に立ち、夕日が蛭ケ岳に沈む時空を体験します。

 

【コース】 

JR相原駅~青木家の分家~中ケ谷戸橋~青木家屋敷~供養塔~JAアグリハウスさかい(休憩)~清水寺・観音堂~両国橋~蚕種石(こだねいし)~小山町三ツ目広場(休憩)~三ツ目山公園~久保が谷戸横穴墓(道路から)~田端環状積石遺跡~京王多摩線「多摩境駅」 (16時30分解散)

*冬至の日没時間16:10分頃

(今年の冬至は12月22日です)

 

【感 想】

冬至当日は、たくさんの人が見に来るので、前日に夕日を見る活動になりました。天気予報が当初は曇でしたが、予報も変わり晴れて良かったです

田端環状積石遺跡からの夕日が蛭ケ岳に沈むシーンは、雲が少し出てはっきりとは見えませんでしたが、沈んだ後の蛭ケ岳が夕焼けをバックにきれいに見えました。

太陽の大きさと沈む直前の人の影の大きさにビックリしました。

各所でのクイズも面白かったです。

 

今年最後の活動でしたが、寒い中ご参加の皆様、お疲れ様でした。。 


ーウォークの様子ー

 

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●田端環状積石遺跡

田端遺跡(たばたいせき)は、東京都町田市小山町にある縄文時代中期から晩期にかけてのストーンサークル(環状列石)・集落跡・祭祀遺跡です。

 

1971年(昭和46年)3月29日に「田端環状積石遺構」の名称で東京都指定史跡に指定されました。

 

田端環状積石遺構は田端遺跡の墓地に縄文時代後期から晩期にかけて作られた遺構とされ、大小約900個の石を東西に集積した9メートル南北に7メートルの楕円形のストーンサークルになっています。

 

丹沢山地や富士山が展望できたとされ、また冬至に蛭ケ岳の真上に太陽が沈むのが観測できることからこの場所が選ばれたとされています。

 

ここ田端は、南西側に丹沢山麓が眺望でき、冬至には、最高峰の蛭ケ岳山頂に太陽が沈みます。

縄文人は昼間が一番短い冬至を太陽の死とみなし、人の死のイメージと重ね合わせていました。

春にむかって、太陽が再び光を増すように人の命の再生を願ってストーンサークルを造営したと考えられています。

 

●蛭ケ岳

蛭ヶ岳(ひるがたけ)は丹沢山地中央部にある標高1,673 mの山。

丹沢山地の最高峰であり神奈川県の最高峰でもある。神奈川県相模原市緑区と足柄上郡山北町の境界線上に位置し、丹沢大山国定公園に属し、別名、薬師岳や毘盧ヶ岳とも呼ばれています。

 

山名の由来は、

かつて蛭ヶ岳の山頂には薬師如来や毘盧遮那仏(びるしゃなぶつ)、八海山大神など多くの仏像が

祀られていて、これから別名の薬師岳や毘盧ヶ岳と呼ばれるようになり、毘盧ヶ岳が転じて蛭ヶ岳になったと言われています。

 

この他にも「この山に蛭(ヤマビル)が多いから」や「山の形が猟師のかぶる頭巾(ひる)に似ているから」など多くの説もあります。