宮田団長ウォーク:新視点! 古代の天文台? 方位測量台? あきる野の古代史ロマン


百済系?日奉氏の太陽方位観測台の謎 

午前のハイライト。大塚古墳という呼び名ですが、古墳でなく塚である可能性が指摘されています。
午前のハイライト。大塚古墳という呼び名ですが、古墳でなく塚である可能性が指摘されています。

 

 

■集合:JR五日市線「秋川駅」改札口前

■講師ガイド:宮田太郎(古街道研究家、歴史古街道団・代表)

■参加費:一般 1,500円 団員 1,000円 (中学生以下無料)

■参加者:36名

 

【内容】

JR五日市線の秋川駅からほど近い場所に、大昔から存在する謎の大塚があります。高さ8メートル、底辺一辺の長さ33メートル。一部を除いてほぼ未発掘。その形状は大変珍しい四角錐形。

 

盛り上がり方や形状からは塚でも古墳でもなく、真西にあたる二宮神社にも関わる日奉(ひまつり)氏との関係や北に位置する平井妙見堂(八聖殿。百済人が作った堂を韓国の宮大工が再現)、瀬戸岡古墳群との関係も気になるところです。日野や八王子にも勢力を持っていた日奉氏たちとはいったい何者なのか…。あきる野に実際に立って一緒に壮大なロマンに思いを馳せてみませんか。

 

【コース】

JR 五日市線「秋川駅」改札口前10:00集合~南蛙山の湧水源~大塚~(各自昼食)~古代集落跡(余田遺跡)~都立秋留台公園~平井からの鎌倉道~滝山古道~二宮考古館、二宮神社~湧水池~普門寺~JR五日市線「東秋留駅」解散 16:00頃

 

【感想】

今回は、昔からの道筋をたどりながら秋川の河岸段丘の起伏を行き来する、古道好きにも地形好きにも楽しめるウォーキングでした。

 

午前中のハイライトは台地の上に高くそびえる大塚古墳。古墳という名前ですが、古墳ではなくて観測台か測量台かではないかとの解説。たしかに現地の案内版でも、古墳ではない可能性が、と書かれています。塚の上に登ると周囲の山がよく見える展望で、この塚がどのように使われていたのか、想像が膨らみました。

 

午後は古道をたどって、縄文遺跡が多く分布するエリアを通ります。そして、武蔵国二宮である二宮神社へ。秋留台地最上面の東端にあり、参道の石段の上からは、多摩川方面ににらみを利かせる展望です。境内から7世紀の土師器が出土し、その後も日奉氏や室町時代の大石氏が居館を構えたそうで、歴史を感じさせる場所でした。

 

寒い中でしたが、普段訪れる機会のない土地での、新鮮な探索ウォークでした。

今回もお疲れ様でした! 皆様、またご参加ください!


ーウォークの様子ー  写真をクリックで説明を見ることができます。