地図づくりの歴史ロマン講演会


講演テーマ 「幕末ニッポン!列島地図誕生物語」



 

 

【会 場】 多摩市「関戸公民館」ヴィータホール

【参加費】 一般 500円  団員 500円

【参加者】 105名

 

■第一部 (14:00~15:00)

【講師】篠原啓一

「伊能忠敬の日本地図・完成200年」

~新たな副本発見ニュースから広がる楽しみ~ 

 

【内 容】

伊能小図副本の発見に至る経過と報道発表、および伊能図の価値や魅力を紹介。

併せて伊能忠敬が多摩市一ノ宮へ立ち寄った経緯や、史料などについてのお話しでした。 

 

■第二部 (15:10~16:10)

【講師】宮田太郎

「幕末の“蝦夷地開拓”と地図・道づくり」

~松浦武四郎・間宮林蔵らの北方探検~

 

【内容】

江戸時代幕府は蝦夷地全体と樺太の南半分を加えた地域を、日本国の領土と定めました。

近藤重蔵、最上徳内、間宮林蔵、松浦武四郎らが実地で調査し、地図作りに貢献しています。

講師自身も現地に赴いて探索しており、その体験を基に襟裳の猿留(サルル)山道などを、アイヌや北方民族の歴史に触れつつ紹介。

 

■第三部 (16:10~16:30)

篠原講師と宮田講師の対談

 

■感想

昼過ぎからの雨の中、100名を超える方々にご参加いただき、ありがとうございました。

これまでの講演会は大会議室を会場にしていましたが、公民館が改修工事中のため、初めてのヴィータホール利用でした。

「伊能小図」の新たな副本発見は重文級の発見で、全国のメディアで報道されました。

保存状態も良く色彩も美麗に残るとのことで、今後の研究が期待されます。

 

伊能忠敬は55歳の時に第一次測量(1800年)を行うため蝦夷地へ向かい、以後第十次測量(1815年)まで全国を測量し続けましたが、当時の年齢を考えるにつけ、その精神と身体に深く感服致しました。

 

宮田団長の講演では、道南十二館(どうなんじゅうにたて)に興味がわき、行ってみたくなりました。

帰宅後の当夜10時放送NHK「歴史発掘ミステリー」京都の千年蔵/山本読書室で、松浦武四郎が出てきたのは、ナイスタイミングでした。

 

彼は「北加伊道」(後の北海道)という名前を考案し、蝦夷地を6回、延べ10,000キロ、60キロ/日を神足歩行術で探査したと、番組で説明していました。

川や地名を調べながらの探査は、さぞ大変だったことでしょうね。

 

ー講演会の様子ー