ガイドリーダーと行く史跡探索:いざ! 鎌倉② 鎌倉古道を「町田から鎌倉まで」歩きたい


 シリーズ② 南町田グランベリーパーク駅瀬谷駅まで


矢倉沢往還と鎌倉古道との三叉路が残っていました! 北東方向から向かって、右前方向が矢倉沢往還の海老名・厚木方面、左折側が鎌倉への古道。
矢倉沢往還と鎌倉古道との三叉路が残っていました! 北東方向から向かって、右前方向が矢倉沢往還の海老名・厚木方面、左折側が鎌倉への古道。

 

日 時:2022年4月23日(土)10:00 

ガイド:歴散加藤塾 塾長 加藤 正昭 (団員)

参加者:56名

 

【内容】

前回に引き続き鎌倉古道をたどっていきました。

鶴間は、足利尊氏・直義所領目録に「絃間(鶴間)郷」との記載があり、新田義貞がこの地を通り鎌倉へ、戦国時代には小田原北条氏が駆け抜けるなど、鎌倉古道と矢倉沢往還が合流する交通の要所でした。

 

都県境を越え、瀬谷の町に入ると、飛鳥時代開基の寺院、街中をクランク状に進む古道、中屋敷欅並木や瀬谷銀行跡など往時をしのばせる景観がみられます。現在の地図と明治の地図を比較しながら、道や川や村境と史跡を重ね合わせ、当時の風景や生活を想像しながら古道歩きを楽しみました。

 

【コース】

東急田園都市線「南町田グランベリーパーク駅」 10:00~鶴間公園 ~鎌倉古道と矢倉沢往還合流跡~瀬谷若宮八幡宮~上瀬谷公園 (11:50~12:30 昼食)~妙光寺(大黒天)~北向地蔵~善昌寺(恵比寿天)~瀬谷銀行跡~中屋敷中央公園~欅並木の古道~瀬谷神明社~日枝社~徳善寺(毘沙門天)~相鉄線「瀬谷駅」 15:20解散

 

最初、住宅地と畑のキワの古道の細道を進みますが、やがて国道246号のバイパスに道筋が飲み込まれてしまいました。ですが、バイパスの裏に砂利道があり、矢倉沢往還と鎌倉古道との三叉路が出現! ちょうど幅2~3m程度の区画が、明治時代の地図と全く同じ形の三叉路を浮かび上がらせていました。

 

しばらく古道の細道を進むと、三角の敷地に立木のある土塁が。加藤ガイドから、ここは神様を祀っている塚だったのではないか、こういう場所を個人で使うと祟りがあると信じられており、そのまま残ったのではないか、という興味深い話がありました。

さらに、馬場屋敷の古道の細道、白雉3年(652年)開基の妙光寺、瀬谷銀行跡、その他お寺、神社、地蔵、道祖神、大木と、歴史を色濃く感じるエリアに。中屋敷の集落には、新緑の欅並木とお屋敷が古道の両側に続き、タイムスリップしたような景色でした。

 

今回は暑い中でしたが、大変お疲れ様でした! またご参加ください!

 

ーウォークの様子ー