ガイドウォーク：小野路の徳川家康　御尊櫃御成道を歩く

～一本杉公園から小野路一里塚を通って図師に向かいます～

■ガイド：三好孝典・杉山由利子　（団員）　 

■集合 ：小田急多摩線「小田急多摩センター駅」改札口前  

■解散 ：「図師バス停」１４:１０

■参加者  ：26名

【内容】 

　「御尊櫃御成道」(ごそんひつおなりみち) とは、徳川家康没後1年経った江戸時代初期の元和3年（1617）、家康が残したとされる遺言にそって、駿河国久能山（現静岡市）に埋葬されていた家康の遺骸を、日光東照宮へ改葬する為に整備された道です。 

　元和3年3月15日に久能山を出発した大行列は、3月21日木曽から小野路を通過しました。

　団では一本杉公園内における「推定・御尊櫃御成道」を、多摩市公園課のアダプト制度を活用して整備を始め 、今年で４年目になります。

　今回は現地見学後に整備した広場を初めて使用し、御成道のミニ学習会を行い、小野路宿、向坂、一里塚を通って図師まで行き、ルートを確認します。 

【コース】  

小田急多摩センター駅 改札口前(10：00集合)～路線バス～Ⓐ恵泉女学園大学入口 バス停～Ⓑ一本杉公園(受付と広場でのミニ学習会)～Ⓒ小野路宿・里山交流館・小野神社～Ⓓ向坂～Ⓔ小野路一里塚～Ⓕ町田GIONスタジアム付近(12:10～12:40昼食)～Ⓖ並木交差点～Ⓗ圓福寺～Ⓘ鶴見川・宮川橋～Ⓙ図師地名発祥の家(外からのみ)～Ⓚ鎌田坂～Ⓛ熊野神社～Ⓜ乱塔場の碑～Ⓝ図師 バス停　14:10解散 　約６キロ

　1000人とも1300人とも云われた大行列が通った御尊櫃御成道には、主に榎を植えた一里塚が造られましたが、消滅した塚もある中、町田市には木曽、小野路の２カ所に残りました。

　それらがあまり知られていないのは残念であり、少しでも広まればと企画し、また整備した広場を初めて利用したミニ学習会を行うことで、活動の一端を知って頂くことも今回のテーマと致しました。

　多摩センター駅に来てくださった方から、３回に分けて路線バス乗車し、一本杉公園内古民家近くに集合してから、受付けをしました。

最初に、前週の土曜日に整備したばかりの広場で、ミニ学習会実施。

その後公園を出発して小野路宿方面へ向かい、今回のメインでもある、民家裏に綺麗に残る御成道跡を３回に分けて見学。　皆様周囲の民家に気遣って、静かに見てくださいました。

里山交流館と小野神社広場で休憩。地場の野菜やお惣菜を買われる方も。

向坂から一里塚に向かっていく途中、車輪が道端に落ちていたようで、これが壊れた車軸かもしれないと、ジョークが出たそうです。

小野路の一里塚を見た後、サッカーＪ２のＦＣ町田ゼルビアがＪ１に昇格しても、競技場の資格を満たすよう改修された町田GIONスタジアム付近で昼食。

午後は長い下り坂(ここも向坂)を歩き、並木、鎌田坂へ。

本来の御成道コースの場合、並木から小野路一里塚までは上り坂、逆コースで良かったとの声も出ていました。

少し早かったですが、14時過ぎに図師バス停で解散、町田駅行と野津田車庫行のバスに別れて帰路に。

当日は蒸し暑く、また自粛直後の久し振りとなるＷＫもあってか、お疲れになった方もいらっしゃたようです。

　ごゆっくり御静養されましたでしょうか？

ーウォークの様子ー