鎌倉古道を歩こう!⑤
~掘兼井を訪ねる~
集合場所: 西武新宿線入曽駅
集合時間: 10:00
ガイド : 須知正度 講師
参加者 : 23名
【内容】
鎌倉古道を歩こう!の五回目は、堀兼井を訪ねます。
入曽駅から堀兼井に向かう途中には、大字水野という地域に字逃水という地区があります。
「東路に 有といふなる 逃げ水の 逃げのがれても世を過ぐすかな」 と平安時代末期に詠われています。
この頃までには、堀兼井も京の都でも知られており、清少納言の「枕草子」に書かれたり、「千載集」では藤原俊成が「むさしのの 堀兼の井もあるものを うれしく水の近づきにけり」と詠んだりしています。
地名の「堀兼」は、 ヤマトタケルノミコトがここに立ち寄った際、水を求めて井戸を掘ってみたが中々水脈 に当たらず、大層苦労した、「掘り兼ねた」を名に当てたという伝承も残っています。
江戸時代には、堀兼井のようなスリバチ型の井戸が不老(としとらず)川の流域には 十数か所あったとされ、この付近一帯の窪地が井戸を掘る適所だったと思われます。
【コース】
西武新宿線入曽駅東口改札前(10:00集合)→推定東山道武蔵路・鎌倉古道→堀兼神社→堀兼井→堀向農村公園(昼食11:40~12:30)→不老川 →化け地蔵→入間野神社→七曲井→金剛院→西武新宿線入曽駅東口(14:10解散)
【感想】
秋晴れの21日(土)、「鎌倉古道を歩こう!⑤」は、落ち葉を踏み踏み心地よい陽ざしの中を23名で歩きました。 カサコソと鳴る足元、風に巻き上がる砂塵。 どこまでも平地がひろがる、この土地ならではの風景でした。昼食も神社の横の落ち葉の公園で摂りました。 「堀兼井」「七曲井」は水も涸れ、積もった落ち葉が哀感を誘うばかり。ただ井周を囲む石組だけが往時を偲ばせていました。
皆さま、お疲れ様でした。
ーウォークの様子ー