ガイドウォーク:桑都あるき(その10) 


高尾界隈から両界橋・小仏関所を巡ります


かつて高尾山の蛇滝信仰の講中で休息した旧茶屋峯尾前
かつて高尾山の蛇滝信仰の講中で休息した旧茶屋峯尾前

 

■集 合:JR/京王線「高尾駅」南口改札口前~御衣公園(10:15 集合)

■解 散:大光寺(15:05 解散)~JR/京王線「高尾駅」(15:10) 

■ガイド:伊藤 完・ミチ子 (団員)

■参加者:56名

 

2015年11月に「高尾あるきその1」で私どものご案内が始まり、2021年11月の桑都あるき その9」で15回になりましたので、今回は初回に立ち戻ってみたいと思います。

小仏峠を越える甲州街道は大月の小山田信茂氏が北条攻めで開き、江戸時代に入り五街道の一つになりました。また高尾山に登れば富士山に登ったことになる信仰の富士講が行われました。その講の「はね板」が貼られた休み処に立ち寄ります。

高尾駅(旧浅川駅)界隈は鎌倉街道山の道と甲州街道が交差して、日本遺産「霊気満山高尾山」と俗界を分ける両界橋があります。

 

【コース】

JR/京王線「高尾駅」南口~御衣公園(10:15 集合)~高乗寺総門跡~南浅川・でんでん淵~白山神社~金南寺~観音堂~高尾駒木野庭園(トイレ休憩)~小仏関跡~旧茶屋峯尾~いのはなトンネル列車銃撃慰霊碑~高尾梅の郷まちの広場(昼食 12:20~12:55)~するさし豆腐店~常林寺~小山神社~蛇滝口(休憩)~小仏川右岸(高尾梅郷遊歩道)~駒木野公園(休憩)~甲州街道(国道20号)~花屋旅館~両界橋~レンガの隧道~古淵~地蔵堂~大光寺(15:05 解散)~JR/京王線「高尾駅」(15:10) 

 

【感 想】

前日までの冷たい雨は止み、朝は少々肌寒かったものの日中は快適なウォーキング日和となりました。

まずは南側の山裾にある「みころも公園」に。高台から北を眺めると、甲州街道の北側を東西に延びる尾根が見えます。

伊藤ガイドから、そこに鎌倉街道の尾根を越える道筋があり、東から不動坂、太夫坂、廿里(とどり)坂と通っているとの説明を受けました。

 

南浅川の対岸に渡り、江戸時代の河川改修で流れを変えた河岸を歩きました。

岩盤をノミで穿って川筋をつくった跡が見られ、洪水から村人を守るための往時の努力が垣間見ることができました。

でんでん淵、白山神社、金南寺と巡るころには青空になり、すがすがしい天気となりました。

旧甲州街道を高尾駒木野庭園、小仏関所跡と寄り、暫く歩いていくと、軒下に講中札が並ぶ古い家が見えてきました。

江戸時代、この辺りは講中で高尾山へ立ち寄る人達によって賑わったのでしょう。

 

帰り道は小仏川の対岸に渡り、せせらぎの音を聞き、強めの日差しを背に受けながら、春の花が咲く散策道を歩いて高尾駅方面に向かいました。

 

ウォーキング最終目的地の大光寺では、ガイドからサプライズエピソードの披露があり、今日一番の盛り上がりとなりました。

 

春の日和の、幸せを感じるウォーキングとなりました。 今回もお疲れ様でした! 皆様、またご参加ください!

 

ーウォークの様子ー